ここでは、名刺作成に関わる歴史について紹介します。
名刺の起源は中国にあると言われています。
7〜10世紀、つまり唐の時代には既に登場していたようです。
一説では、漢の国の高祖、劉邦が名刺を初めて使った人とも言われています。
唐の時代に始まった当初の名刺は、訪問先が不在の時に、自分の名前を書いた木や竹の札を訪問先の戸口に指して、自分が訪問したことを知らせる目的で使用されていたそうです。
また、中国の官僚社会では、地位のある人に会うために、まず取り次ぎの人に名刺を渡すということも行われていたそうです。
また、賄賂として純金の板に名前を彫って、渡してもらうということも行われていたそうです。
アメリカでは名刺のことを「ビジネスカード」と呼びます。
アメリカにおける名刺の始まりは南北戦争の時代、今から150年ほど前になります。
当時の名刺は、お金持ち同士でしか使われなかったため、ある種のステータスとして使われていました。
社交のために使われていた名刺がビジネスの場でも使われるようになったのは、ほんの5、60年前ほどからです。
アメリカにおけるビジネスカードの意味合いは、自己紹介のためというよりも、会社の宣伝として使われることが多かったようです。
そのため、ビジネスカードには、業務内容やアピール点などが記される傾向が強いようです。
日本における名刺の起源も、百数十年前から、江戸時代後期からです。
用法は、中国の起源と似ており、訪問先が不在のときに自分が訪問することを知らせるために使われていました。
日本の場合は、和紙に墨で名前を記す形だったそうです。
現代の形に近い印刷の形式になったのは、開国後の頃からだそうです。
当時は、自分の名前の上に紋所を入れ、主に外国人と接するために役人が使うために使われたようです。
明治時代以降には民間でも盛んに使われるようになり、鹿鳴館時代には、アメリカの用法と同じように、社交の世界で使われるようになりました。